鏡越しの彼

「いただきます」


手を合わせて言った。


まずはお味噌汁に手を付けた。


「ねぇ、美姫。最近奏斗くんはどうなの?」


う……直球。

「うー。前と変わらないよ、たぶん」


大学が忙しいのだろう。

というより、少し前に会ったばかりだし、あんなことがあったし。





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