鏡越しの彼

そう言って、朔斗は右手だけではなく、左手も首に添えてきた。


キラキラした笑顔じゃない笑顔を浮かべながら。


あたしの首には朔斗の両手。


尋常じゃないくらい、寒い。





< 89 / 152 >

この作品をシェア

pagetop