帰り道から始まる
午前の授業が終わって午後の最後の授業はテスト返し


先生が
「平均にとどいてない教科がひとつでもある奴、一周間後に追試があるからなー!」

あーあ、あたしは数学と社会が平均いってなくて追試だよぉ↓

「奈留!あんたも追試?」


「ううん。あたしはぎりぎりパス!」


「えっ最悪ぅ…だれと勉強しよう…」


「ここは佐藤に頼っちゃえ!あいつ多分全教科90点越えしてるよ!
 ついでに本当はどう思ってるのか聞いちゃえ!]



「むりむりぃー」




直接聞くとか絶対無理。


てゆうか、あたしは付き合うなんて一言も言ってないのに
勝手に付き合うことになってただけだし…


でも、どうしてこんなに悲しいんだろ。

そんなの、わかってる。


佐藤のことが好きだから、佐藤はあたしをからかってるだけだと思うと
なんか泣きたくなってくる。


でもこの気持ちには気づかないフリ。

だって認めたらあたしだけ本気になってあとで悲しくなるだけ。


だからあたしはこの気持ちに気づかないフリしるしかない。
絶対認めない!



なんか一人で考えてたらもうかえりの時間でみんなもう帰り始めていた。



「奈留ぅ、一緒帰ろぉ!」



「ダメ。今日は俺が借りてく。」



「なにそれぇ、あたしは奈留と…」



「いいよ。あたしはほかの友達と帰るからどーぞ!」



なんか奈留があたしをみてニヤっとしたような…
そしたら口パクで「がんばって」っていってた。





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