帰り道から始まる


「おい、おまえ水木だろ?」


「えっ」



同じクラスの佐藤だ。


なんでいんだろ?


塾の帰りかな?




「やっぱ、そうじゃん。 なに泣きそうな顔してんの?」


「いやっ、べつに。」



  暗い道がこわかっただなんてはずかしくていえない…。



「うそつけ、なんかあったんだろ。」



彼があまりにも心配しているのでゆうことにした。



「…暗い道がこわかっただけだよ。」



「ぷっ、なにそれ。」



「笑わないでよ。  こわかったんだから。」



「じゃあ、おくろっか?」






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