瑠璃色の見せた奇跡


私は、なんか胸の奥があったかくなるのを感じた。


作ってあげられてよかったなと、しみじみ思った。


『おいしいな……。いつも屋敷…いや、家でよく作ってるのか?』


スプーンを口に運びながら、美味しそうに顔を綻ばせるお父さん。


『うん、お母さんお仕事で遅い時とか作るよ。』


『そうか。昔、百合も作ってくれたもんだ。ただ、お前のお母さんは、料理下手クソだったな、ハハハハハ。』



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