瑠璃色の見せた奇跡


クロウはシバが生まれた時から、彼を見てきた。


だからシバの気持ちが手にとるようにわかるのだ。


まだシバは、恋とか愛というものを知らない。


女性に対する接し方は、不器用すぎる。


百合を屋敷に連れてきたものの、どう近付いてよいかわからないのだ。


だから、庭で二人で話そうかと百合を誘った時は、本当に驚いたものだ。



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