瑠璃色の見せた奇跡


シバは、面倒臭そうに、

『お前には、関係ないだろ……。』


そう言い、百合を少し自分の背中に隠れるように押しやった。


『アイザ様、そんなに怒られては、可愛いお顔が台なしですよ。』


クロウが言う。


『シバ様!私は、絶対許しませんからねっ!』


まだ何かつっかかってきそうな勢いのアイザをよそに


『お前に許してもらわなくても構わん!行くぞ。』


百合の背中に手を優しく添え、歩き出す。




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