瑠璃色の見せた奇跡


翌日、百合は朝早くから起きると、屋敷中を歩き回り、メイド一人、一人に丁寧に挨拶をして回った。


それを見た年配のメイドたちは、若いのに随分しっかりした子だねぇと感心していた。


『シバー?!あのね、買っていただきたいものがあるんです!』


まだ眠い目を擦るシバをとっ捕まえて、ブンブンと腕を揺する百合。


『な、なんなんだ…それにその格好……昨日服を買ってやったじゃないか。』



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