瑠璃色の見せた奇跡


驚くのも無理はない。百合は片手に雑巾を握りしめ、メイド服を着ていた。


『だって、皆さんに挨拶していたら、なんだか人手が足りなそうで、せめて、雑巾がけくらい…と思って。みんなでやった方が早いし。』


シバが呆れていると、いそいそと歩くクロウの姿、その片手にも雑巾が……。


『あっ、メイドさんたちの事怒らないでね?私がどうしてもって手伝ったんだから!』



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