瑠璃色の見せた奇跡


鏡に映る自分は、まるで別人のようだった。


髪は、丁寧に巻かれ、両サイドだけ後ろで纏められ、綺麗な髪飾りでとめらて、殆どはじめてといっていいお化粧も薄く、施されていた。


百合は、メイドにありがとうと丁寧に礼を言うと、急ぎ足で部屋を飛び出した。


−−シバに見せたい−−


その一心で。




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