瑠璃色の見せた奇跡


シバの周りを優雅に一周して見せる百合。


その様子を目を細めて、みつめるシバ。


自分が女性にこんな感情を抱けるとは、夢にも思わなかった。


『シバ様、百合様、そろそろ広間にいらして下さい。』


百合が扉を開けっぱなしにしていたので、クロウがちょこっと顔を覗かせ、二人の様子を眺めていた。



『あぁ、今行く。』


咳払いを一つし、タキシードに身を包んだシバは、百合を従えて部屋から出て行った。




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