瑠璃色の見せた奇跡


庭の椅子に腰掛ける百合を後ろから、見つめるシバ。


彼女は、肩を小刻みに震わせていた。



泣いている……?



いつも明るく元気に振る舞っていた百合のはじめて見せる一面。


シバは、胸がギュッと締めつけられる思いだった。


まだ幼く、知らない世界に迷い込み、それでも頑張ってここで生きていかなくてはいけない百合。



< 190 / 284 >

この作品をシェア

pagetop