瑠璃色の見せた奇跡


……ガラスの破片


親指の爪ほどある破片が混入されていたという。


婦人は、運良く口に入れただけで飲み込みはしなかったようだが、大騒ぎになった。


『申しわけありません!!』


シバが慌てて駆け寄り、婦人を椅子に座らせ、メイド達は、ガラスの混入されていた料理の大皿を下げはじめた。


さすがにこのようなことになっては、お客たちも料理に口をつけることははばかられた。



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