瑠璃色の見せた奇跡


クロウが医者を手配し、婦人を別室へ案内する。


『皆様、大変申しわけありません。本日は、このようなことになってしまい、このまま宴を続けることは出来そうにございません。』


ローディットがお客様たちに謝罪して回る。


百合は、その場に立ち尽くすことしか出来ずにいた。


お客様達が徐々に帰る姿を見送りながら、アイザと目が合った百合。


−クッ………−


アイザの唇の端が意地悪く持ち上がった気がした。




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