瑠璃色の見せた奇跡
『今日は、ちょっと出かけて来る。百合、外へ行く時は、必ずクロウを連れていくようにな。』
『うん。わかった。』
玄関までシバを見送る百合。
シバは一人で、アイザの屋敷へ向かっていた。
先日の一件があって以来、この際アイザにはきちんと自分の気持ちを告げて、結婚も婚約も出来ないとハッキリ告げておいた方が良いだろうとシバは考えていた。
このままにしておいては、あの程度じゃ済まない何かが起きてしまいそうな気がして……。