瑠璃色の見せた奇跡


顔を茹蛸のようにした二人は、しばらく笑いがおさまらなかったようで、廊下を歩くクロウとローディットの耳にもその声は届いていた。


『シバ様……百合様がいらっしゃてから、よく笑うようになりましたね。』


『そうですね……いいことですね。』



そう語り合う二人の心も一抹の不安はとり除けないでいた。





アイザだ……。





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