瑠璃色の見せた奇跡


『ここで言い争っても仕方ありません。急いで行きましょう。』


二人は、険しい道を草をかきわけながら百合のいる廃屋に辿り着いた。




バタン!!!




シバが蹴りあげると簡単に扉が開いた。




中には、乱れた髪に破れた服を辛うじて着て、泣き腫らした瞳は、何があったのかを物語っていた。


『百合……』


そっと側に寄り、自分の上着を羽織らせ、優しく抱き寄せ




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