瑠璃色の見せた奇跡


『あぁ……許せん。』


シバの握りこぶしは、奮えていた。




−トントン……−


不意にクロウの部屋の扉がノックされた。


『どうぞ?』




扉を開けて姿を現したのは、青白い顔をした百合だった。


『どうした?大丈夫か?』


シバが百合の肩を支え、椅子に座らせた。


『お二人にお話しがあるんです。』





< 248 / 284 >

この作品をシェア

pagetop