瑠璃色の見せた奇跡
突然、鳴き声をしきりにあげ出し、床の上をのたうち回りはじめた。
百合が、食事をそっちのけにしてミケに駆け寄った時には、既に口から白い泡を吹き、微動だにしなくなっていた……。
『いやぁぁ−!!ミケ!なんで?』
百合の問いにもうミケが答えることは……なかった。
そして食事をしていた面々も、ミケの回りに集まりだし、ただごとではないと眉をひそめていた。
もう手遅れとわかっていながらも、シバは百合とミケを連れて、医者に看せに行く事にした。
泣きじゃくる百合の肩を支えながら、広間を後にした。