瑠璃色の見せた奇跡


『お母さんは、ここへ来たのね?』


『そうです、この浜へ流れ着いていました。異国の人間が、どうやってこの浜へ流れてくるのかは、今だもって不明です。何十年に一度くらいの割合で、見かけます。』


『ふ〜ん…そうなんだ。』


『百合様もそのお一人でした。』


『じゃあ、他にもまだいるの??』


『えぇ、僅かですが、いらっしゃいますよ。髪の毛の色を見ていただけば、わかるはずです。ファンディールの民は、皆、銀髪ですから。』



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