瑠璃色の見せた奇跡



『ねぇ、まだ歩く?聞いてもいい?』


『まだ少しかかりますよ、疲れましたか?』


『それは、大丈夫。あのさ、なんで初めて会った時に、あんなに着膨れしてたの?』


お父さんのことは、後でと言われてしまったから、くだらない質問しか浮かばない。


『あぁ、あれはですね、この国では、一年中気候が安定していて、寒さに慣れていなくて、あのような服になりました。』



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