ヌードなアタシ

2・3年生は学祭にむけて
練習に熱が入っていた。

1年番宣組は、
部室の外で企画会議…



『大丈夫、曲をアレンジして…

こまちちゃんのパートは
ベース音にするから簡単だよ』




『リコーダーなんて、
もう持ってないよ…』


それでも、抵抗してみせる。



『俺、あるよ、明日持ってくる。
音合わせしよーぜ』



『どんな曲にしよう…』


奈緒が首を傾げ考え込む。

アタシの抵抗はあっさり却下。


『着ぐるみあるってさ
ウサギとカエルとクマだってよ。

どーする?着てやる?』



『目立った方がいいもんね。
宣伝だから…着ようよ。

あ、着ぐるみ着て
森の音楽隊みたいな感じは?

クラッシックをジャズ調で…』



『おう、いいね。
そのへんは、奈緒に任すよ』



アタシは、ただ呆然と…
2人の会話を聞いていた。



< 101 / 346 >

この作品をシェア

pagetop