ヌードなアタシ
2・3年生は学祭にむけて
練習に熱が入っていた。
1年番宣組は、
部室の外で企画会議…
『大丈夫、曲をアレンジして…
こまちちゃんのパートは
ベース音にするから簡単だよ』
『リコーダーなんて、
もう持ってないよ…』
それでも、抵抗してみせる。
『俺、あるよ、明日持ってくる。
音合わせしよーぜ』
『どんな曲にしよう…』
奈緒が首を傾げ考え込む。
アタシの抵抗はあっさり却下。
『着ぐるみあるってさ
ウサギとカエルとクマだってよ。
どーする?着てやる?』
『目立った方がいいもんね。
宣伝だから…着ようよ。
あ、着ぐるみ着て
森の音楽隊みたいな感じは?
クラッシックをジャズ調で…』
『おう、いいね。
そのへんは、奈緒に任すよ』
アタシは、ただ呆然と…
2人の会話を聞いていた。