ヌードなアタシ
真っ直ぐ自分の部屋にむかう。
制服から
トレーナーと短パンに着替えた。
キッチンでは、ケイちゃんが
缶ビールを飲みながら
お鍋の中のブロッコリーとパスタを
ザルにあげていた。
『時短ワザよ、
あとは、コレと絡めるだけ』
プライパンの中には炒めたエビとイカ。
『今日は、早いね…』
『うん、明日から、また忙しくなるの…
だから、今日は少し
ゆっくりしようと思って…』
にんにくを炒めた美味しそうな匂いが
食欲をそそる。
『世間では、それを
キッチンドランカーと呼ぶんでしょ』
ケイちゃんはフライパンを振りながら
缶ビールを飲みほした。
『違うわ、時短よ、じ・た・ん…ふふっ。
お料理しながら
リラックスタイムも手に入れる。
ひとつの事だけじゃ
時間が勿体無いでしょ。
これだと一遍に済ませれるもの』
そう言いながら
お皿にパスタを盛り付けた。