ヌードなアタシ
着信が鳴った。
『こまち、いまどこ?』
『まだ、学校だよ。
もう、帰るけど…どうしたの?』
『大ちゃんが熱だして…
死にそうだから助けてって電話きたの』
『えっ?!大丈夫?』
『あはは、死にゃしないわよ。
普段、丈夫なだけに
熱とかでると大騒ぎなの…
大袈裟なんだから。
ただね、チョット熱が高いの。
心配だから風邪薬と
何か食べるもの買って
様子みてあげてくれる?
わたし、打合せ入ってて
抜け出せないのよ…』
『うん、わかった。
今から買い物して行ってみる』
『悪いわね…
わたしも終わり次第行くから…』
アタシは急いで学校を出た。
途中、ドラックストアに寄って
風邪薬と冷却ジェルシート、
レトルトパックのおかゆに
梅干し、みかんの缶詰を買った。