ヌードなアタシ
あ、…そっか。
普通に、みんな仲良くって意味ね…。
『うん、勿論だよ。
みんなアタシの大事な家族だもん』
瞬くんは真っ直ぐアタシを見る。
『家族か…オレはこまちちゃんを
妹みたいに思えるかな…』
突然、
瞬くんは手を伸ばして
アタシの手にそっと触れた。
…えっ?
割箸がテーブルに落ちた。
突然で状況が把握できない…
瞬くんは手を離すと落とした箸を
アタシに手渡す。
『ごめんね、驚かせちゃったね。
オレの気持ち
ちゃんと伝えておこうと思って…それだけ』
思考が停止したままのアタシは
ただ瞬くんを見つめてた。
『そんなに見られちゃ食べづらいな…』
照れたように笑う瞬くんを見て…
これは告白なんだ
と気付いた。
アタシの心臓はバクバクと音をたてた。
かぁっと体温が上がった。
持っていた箸を
また落としてしまった。