ヌードなアタシ

『おかゆ全部食べて、薬のんで寝ているよ』


アタシはなるべく気付かれないように
平気な顔を装う。

ケイちゃんは鋭いから…
きっと赤くなっている顔バレちゃう…


内心ヒヤヒヤしていたけど
大介さんの事が心配なケイちゃんは
気付かなかったみたい。


すぐに、階段を上っていった。




『困らせちゃったみたいだ…ごめんね。
こまちちゃんは気にしなくていいからね』

ケイちゃんが2Fに行って
2人きりになった時…
瞬くんが寂しげに笑って言った。



『ううん、迷惑じゃないよ…
なんだかアタシ混乱しちゃったの。

男の人に、
こんなふうに言われた事なかったし
手とか…握られたの初めてなんだもん…

ドキドキして…
わかんなくなったの…』



ケイちゃんの足音。

もう、下りてきちゃった。



『大ちゃん、グッスリ寝ていたわ。
とりあえず…
目が覚めた時食べれるもの作っちゃうわ』


ケイちゃんは買い物袋を持って
奥のキッチンへ行った。


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