ヌードなアタシ
湯船に浸かる。
ゆっくりと大きく息をはいた。
体か温まり、気持ちが落ち着く…
湯気でぼんやりと歪んで見える
天井のライトを眺めて
アタシは瞬くんの事を考えていた。
そっと手をふれた時
何か問いかけているような目で
じっと見つめられた。
あんなふうにされたら
きっとどんな女の子だって
ドキドキする…
あの表情を思い出すと
胸がキュンとした。
アタシ恋をしたんだ…
瞬くんが…好き。
アタシの心の中で
じわじわと瞬くんに対する思いが
形になってくる。
柔らかそうな髪も…
優しい茶色の瞳も…
アタシにふれた、長いキレイな指も…
全てが愛しく感じる。
体勢を下ろし
アゴまで湯船に浸かって目を閉じる。
アタシをじっと見つめる
瞬くんの顔が目に浮かんだ。