ヌードなアタシ
髪を乾かし
体にタオルを巻いたまま部屋に戻る。
携帯の着信ランプが点滅している…
少し期待した。
瞬くんからのメールだ…
胸の奥のほうがドキンと波打つ。
明日、会えないかな?
すぐに返信した。
うん。大丈夫だよ。
3時半には学校でるよ。
部屋着に着替えてる間
チラチラ携帯を見る。
まだ…返事はこない。
居間に行き冷蔵庫の中の
冷たいお茶を飲む。
気になるから…
携帯はポケットに入れてある。
ケイちゃんはソファーに座って
ノートパソコンをひらいていた。
『お風呂いいよ』
アタシの声に顔を上げる。
『ん、もうチョットで終わる…
明日は午後からなら時間余裕あるから
大ちゃんのトコに行けそうよ。
まっ、彼の事だから
今夜一晩ぐっすり寝れば
風邪くらい治っちゃうと思うけどね…』
タイミングよくケイちゃんの
携帯電話が響く。
『あ、大ちゃんだ……
もしもし?…うん。どう、具合は?』
笑って話しているところをみると
大介さんの具合、だいぶ良いみたい。
アタシが『良かったね』と言うと
ケイちゃんは携帯を耳に当てたまま
大きく頷いて微笑んだ。