ヌードなアタシ
『兄さんから何度も聞いてたんだ。
日本人形みたいな
美少女だって。
モデルって言ってたから
業界っぽい
イケイケギャルを
想像してたよ。
定食屋で
旨そうに肉食べるコだとは
想像してなかった』
瞬くんは、クスクス笑う。
『それって…褒め言葉?』
抗議してみた。
『もちろん!
褒めたつもりだよ…』
『こまちちゃんは、
おなじ年頃のコから見たら
ずっと大人っぽいね。
友達に
よく言われるでしょ?』
『ん…。わたし
あんまり友達いないから…
別に、いじめにあってるわけじゃないよ。
用事があれば普通に話すし。
でも、親しい友達…
親友とかは
できないみたい』
瞬くんは、アタシの目をじっと見て
優しく言った。
『そっか…でも、大丈夫だよ。
きっと近いうち、君を理解して
大切に思ってくれる友達が出来るよ。
数なんて必要ない。
友達100人なんて疲れるよ。
君はとてもいいコだもの』