ヌードなアタシ

ドアが勢いよくあいた。

ケイちゃんと大介さんが入ってきた。


『あー、腹へった。
おっ、うまそうだな、それ何だ?』


大介さんは瞬くんの隣に座り
アタシを見て、にっこり笑った。



『撮影終わったんですか?』



大介さんでなく、
ケイちゃんが、顔をしかめて答える。

『違うのよ、もう…
腹減った!ってうるさいから
中断してきちゃったの』



『あはは、子供みたい』



『そーゆーなよ、こまちちゃん。

俺、昨日の晩から
たいしたもん食ってないんだから…』



『忙しかったんですか?』



『ん…打ち合わせ入ってて、
あ、今日の撮影のヤツね。
急だったもんだから…』


大介さんは、
運ばれた水を一気に飲みほし
『同じの2つ』と
瞬くんの前の料理を指差して頼んだ。



『そうなの…
今朝7時に、「これから撮れるか?」
コールよ。
必死でスケジュール調整したわよ』


やれやれって素振りのケイちゃん。



『他じゃ、融通きかねーもん。
ケイは有能だからな、
こんな時こそ、安心してまかせれる。

…助かったよ。

皆さん、どーもありがとう!
ここ、御馳走しますんで』


大げさにアタシ達に頭を下げてみせる。


『当然よ!』

ケイちゃんは、ぴしゃりと言い放ち
微笑んだ。





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