ヌードなアタシ
嘘
天気予報では
明日、日曜日は晴れると言っていた。
今日はドンヨリと曇って
少し肌寒かったからホッとする。
3人での演奏も、クラスの縁日も
校庭で行う予定だったから…
土曜の登校は一日使って学校祭の準備。
中抜けが多く、当日の手伝いがままならないアタシと奈緒は
せめて準備くらいは…と気合いを入れて頑張った。
屋台作りや飾り付けが終わって
学校を出る頃には夕日は落ちて
辺りは薄暗くなりかかっていた。
奈緒と並んで校門をでる。
休憩時間を利用して
奈緒と2人で卓己くんのところに行き
明日の打合せをした。
演奏は、もう何も問題なく
楽しんでおこなえそう…
あれから…特に奈緒から話は無く
なんとなく、気になりながらも
アタシから聞き出せずにいた。
『こまちちゃん、
今日もこれからレッスン?』
『ううん、今日は無いよ。
瞬くんがウチに来るの』
『えっ…?』
奈緒が小さく聞き返した。
『あ、いや…毎日レッスンって言ってたから…』
…?何かが引っかかる。
奈緒は明らかに動揺していた。