ヌードなアタシ
キッチンにスペアリブを焼く
香ばしい匂いが立ち込めている。

マーマレードとニンニクをたっぷり使った
醤油ダレを何度か肉に塗りながら
オーブンで焼いている。

ケーキとピザはテイクアウト。

オードブルには生ハムやチーズ
スティックサラダが綺麗に盛られていた。


『こまち、
冷蔵庫にあるピクルスとプチトマトを
ピンに刺してオードブルに添えてくれる?』



アタシは冷蔵庫を開けながら尋ねた。


『何時ごろ来るの?』


『もう、向かってるって言ってたわ』


『わぁ!急がないと…』



急いでピクルスを盛り付け
居間のテーブルのセッティングをした。


チャイムが鳴った。

アタシは玄関に向かう。


『いらっしゃい』


ドアを開けると笑顔の大介さん
何故かお仕事道具を抱えている…。

その後ろに瞬くん。


『お招きありがとう』


テレたような笑顔。


『いきなり兄さんに連れて来られて…
驚いちゃったよ』


『アタシも…』

ふふっと笑う。


『今日、こまちちゃんに会えて嬉しいよ。
ビックサプライズだ…』


瞬くんは優しくアタシを見つめた。

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