ヌードなアタシ
先日まで
満開だった桜の花ビラが
アスファルトの上で
右に左に
流れるように舞っていた。
今朝の雨と、
この風で随分散ってしまったみたい。
公民館かな…
大きな建物の駐車場。
奥の数本の桜の木の枝が
風を受けて大きく揺れた。
『こまちちゃん、学校いつから?』
アタシは瞬くんと
マンションに向かって並んで歩く。
『8日が入学式…
あのね、
忙しいからいいって言ったんだけど
ケイちゃん来てくれるって…』
実は…
ちょっと…うれしい。
『うん、聞いてたよ。
朝、こまちちゃんがくる前に…
ケイさん嬉しそうに自慢してた。
…西陵高校なんだってね、
凄いなぁ。』
『そんなこと、ないよ…
それより、瞬くんは?
高専って5年間あるんだよね?』