ヌードなアタシ

バスに揺られながら
窓の外をぼんやり眺める。


知らず知らずのうちに
涙がこぼれ落ちていた。

何も考えていないのに…

アタシの涙腺の感覚は
ひどく麻痺してしまったみたい。



あぁ…そっか。



西の空は、燃えるような夕日。

初めての瞬くんと2人で会った日の帰り。
バスが来るまで付き合うよ…って
一緒にいてくれてた。

あの時と同じ空の色。

燃えるような赤い色。


悲しくて悲しくて…
胸が痛いよ
息が出来ない


また涙が流れ落ちた…
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