ヌードなアタシ
オーディション
カーテンを引き忘れていた。
窓から差し込む
日の光のまぶしさで目が覚める。
ベッドから起きあがり
鏡に自分の姿を映した。
目の腫れはひき充血もしていなかった。
ぐっすり眠れた訳では無い。
何度か目が覚め
現実を思い出した。
その度に枕元の携帯の着信を確認した。
メールは無かった。
瞬くんからも
奈緒からも…
それが、答え。
少し期待していた。
言い訳でもいい、嘘でも…
『誤解なんだ、
オレが好きなのは、こまちちゃんだ』
そう言って欲しかった。
大丈夫…
もう、涙は出ない。
アタシはバスルームへ向かった。