ヌードなアタシ
西陵高校は歴史があり
古き良き伝統を重んじている。


多くの高校が、
デザイン性のある制服に代え
入学志願者の確保を図ってるけど…


西陵は創立以来の
詰襟&濃紺のセーラー服に真紅のリボン。



理数科クラスがある為か
男子生徒が多い。

全体の6割以上。


敷地面積は充分あり

正面玄関前の広い中庭や
図書室、談話室の設備も充実していた。



その広い中庭で、
お弁当を食べようと奈緒に誘われ
中庭にやって来た。


『数学のプリント…半端ないんですけど。
全部、明日までやる?』


奈緒は卵焼きをフォークで突き刺し
口に運ぶ。


『一応…。
取り敢えず、最初だし…
ちゃんとやっといた方がいいよーな気がする…
奈緒、帰り図書室でやっちゃう?』


図書室は結構広くて
ゆっくり見たいと思っていた。


『ごめーん…今日ね、
部活の見学しようと思って…
こまちちゃん部活は?』


部活かぁ…
スタジオの手伝い入ることあるし…

『ん…アタシ帰宅部かな。
あまり、やりたいのも無いしね』


< 23 / 346 >

この作品をシェア

pagetop