ヌードなアタシ

学校祭から1週間が経った。

奈緒はあれからずっと欠席。

卓己くんのメールにも
返事を返していない。



下駄箱で靴を履き替え
奈緒の棚をチラッと見る。

上履きのまま…
今週も来ないつもりなんだろうか。


ため息が出る。




『きゃーっ!桜木さんっ…
えーっ?
どうしちゃったのぉーっ!』


教室に入った途端
激しい悲鳴…

一斉にクラスのコたちが
アタシに視線を向ける。


『………あぁ、えっと…』


何か言われるかな、とは思ってたけど
こんな激しい反応とは想定外で…

クラス中の視線の中
アタシは口ごもりながらも答えた。


『なっ、夏だし…さっぱりと。
……変かなぁ…』


昨日のCM撮りで
アタシはクライアント側の言うままに
髪をバッサリと切り撮影に臨んだのだ。

首がペロンと露出して
さすがに気恥ずかしいくらい短い。


『うわっ、短っ』
『びっくりだよ…思い切ったなー』

どよめきが聞こえた。


『すごく似合うよ!いいよ』


1人が微笑んで
話しかけてくれたのをきっかけに
数人が周りに集まってきた。

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