ヌードなアタシ
友情
翌日登校したアタシは
いつものように奈緒の下駄箱を覗く。
奈緒の外靴がある。
別段驚くことは無かった。
昨日の事もあって、なんとなく…
来ているような気がしていた。
教室のドアは開いていて
奈緒の姿か見えた。
新しく隣になったコと
笑いながら話している。
アタシは奈緒の方は見ないで
静かに教室に入った。
『こまちちゃん、ちょっといい?』
顔をあげる。
奈緒は笑っては、いないけど
穏やかな顔をしていた。
2人、業室の後ろの窓に移動して
背をもたれさせて並ぶ。
『学校祭の後…
瞬くんが家に送ってくれたの…』
奈緒が話し出す。
『うん、そうだと思ってた…』
『瞬くん、わたしを責めたよ。
こまちちゃんに絶対バレないように
付き合うって言ったのわたしだったから』
奈緒はアタシを見て話している。
アタシは奈緒の顔を見ずに
真っ直ぐ前を見据えて頷く。
『こまちちゃんと別れる気ないからって…
言われたの、帰り道で。
…壊したかった。
2人のこと。
バレてケンカして別れれば
きっと、わたしの所に戻ってくるって
そう、思って…』