ヌードなアタシ
参ったな…
ケイちゃんには、お見通しって感じ。
『モデルとしては?
アタシ、良いセンいってる?』
出来るだけ明るく笑いかける。
心配してくれているのが
痛いほど伝わる。
でも、今、弱音を吐いちゃ駄目だ。
モデルを仕事として…
お金を貰う仕事としてやる事を決めた。
色んな人が関わっているのに
中途半端な気持ちで
仕事するのは許されない。
アタシが悲しい気持ちでいるなんて
そんなの、まわりにしたら
全く関係ない事なんだから。
そう…
決めたのは自分自身。
瞬くんと付き合う事も
瞬くんと別れる事も
奈緒と離れる事も
『別れたくない』って言って
瞬くんの胸に飛び込めば
今と違う結果があったかもしれない。
奈緒に、もっと寄り添って
お互いを受け入れあえば
友情は途絶えなかったかもしれない。
でも、
そうしないと決めたのも自分。
『大丈夫!良いセンいってる。
自信もっていいわ。
撮影がロケだったのも幸いね。
こまち、自然の中だと表情いいのよ。
気持ちが解放されるんでしょ?
構えが無くてナチュラルな表情は
見ている人を和ますわ。
こまちはインパクトの強い
個性的なアングルが映えるコだけど…
今回の癒し系森ガールなんて
新しいジャンルの開拓成功って感じ』