ヌードなアタシ
『桜木さん、夏休みまで日も無いよ。
急いで行動おこさなきゃ…
忙しくなるんだから泣いていられないよ』
肩を優しくポンポンとたたかれた。
『…うん、
アタシ、学校やめたくない…
これからの3年間
みんなと一緒に過ごしていきたい…
あの…みんな、本当に、ありがとう…』
手の甲で涙をこすり、アタシは笑った。
『あはは!桜木さぁん
鼻、真っ赤にして泣くのは
どシロウトでしょ。
モデルは綺麗に泣かないと』
そのとおり…
アタシきっと、すごい顔してる。
『うん…そうだね、練習しなきゃ…』
『ほらっ、ティッシュやるから!
練習の前に鼻かめ…鼻』
みんなが笑顔で話しかけてくる。
嬉しい…
涙は止まらないけれど
アタシは笑っていた。