ヌードなアタシ
『これ…ヌードだろ⁈
…なんかヤバいんじゃないのか…』
みんなが集まってきた。
『なんで?綺麗なポスターだし…
問題無いよ』
『でも、先生が見たら……なぁ?』
『…うん』
みんなの反応を見て
この写真が表沙汰になる事が
今のアタシにとって
いかに不利であるかを知った。
『いったい、誰だよ…こんな事するヤツ』
卓巳くんは机をバンっと叩き
ため息をついた。
『桜木さんはモデルなんだよ、
仕事なんだから背中くらい出すでしょ。
これからだって、
脚も出せば、ヘソも出すわよ。
あたしたちは、それも全部ひっくるめて
応援するんじゃなかったの?』
『そーだよ!』
『うん、燃えてきた!
ほら、みんなっ
早くお弁当食べて署名集めに行こうよ』
『オーケー!
こんな事でビビってどうするって感じだ。
さ、メシ、メシ』
『あ…ありがとうっ!みんな…
あのね…みんな、聞いてくれる?』
アタシはゆっくり深く息を吸い込み
立ち上がって、みんなを見渡した。