ヌードなアタシ
『ケイちゃんが、そうしたいんなら
アタシは別にいいよ』
ウインカーが点滅し
車は道路脇に停まった。
後続の車が迷惑そうに
追い抜き際に運転席を見ていく。
ケイちゃんは
ハンドルから手を外しアタシを見た。
アタシもケイちゃんを見た。
『アタシはケイちゃんを尊敬している。
ケイちゃんの作品に関われることを
誇りに思う。
きっとケイちゃんは
アタシに自信をくれる。
だから、
ケイちゃんが撮ってみたいなら
アタシはいいよ』
ケイちゃんは、
しばらく真顔で黙っていたけど
目を閉じ、ゆっくり深呼吸した。
『ありがとう、こまち。
あなたは私の最高のパートナーだわ。
そして…
かわいい、かわいい
私の大切な姪っ子よ』
優しく穏やかにアタシを見つめた。