ヌードなアタシ

あとは、帰ってきたケイちゃんが
メインのおかずを作り
アタシが作ったのを仕上げる(味付けとか…)


ここに泊まるようになった時
最初に覚えたのがご飯の炊き方と
コーヒーの入れ方だった。


炊飯器の鍋にお米をコップに2杯入れて
お水を替えながら洗う。

2と書いている線まで水を入れて
フタをしてスイッチを押す。

簡単!


次の日…夕方、ご飯を炊いておいた。

仕事で少し遅く帰ってきたケイちゃんは

『あらぁ!お米炊いててくれたの?
ありがとう、助かるぅ…』って…

なんだかスゴく喜んでくれた。



それ以来、夕方になるとお米を炊き…

最近では、切るだけとか、茹でるだけの
簡単な料理を作るようになった。






居間に戻りソファーに寝転ぶ。


サイドテーブルにあった雑誌を
パラパラめくっていた時、
ケイちゃんが帰って来た。

大介さんと一緒だった。


『おかえりなさい』

廊下のライトをつけ、
玄関に向かう。


大介さんは靴を脱ぎながら
アタシに袋を差し出した。

『よっ!ほれ、貢ぎ物』

『わぁ、イチゴ!
ありがとうございます〜』


大介さんはパソコンの入っている
重そうなビジネスバッグと
大判の封筒を抱えていた。
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