ヌードなアタシ
プレゼント
朝、居間に行くと
大介さんが毛布に包まり
窮屈そうに体を丸めてソファーで寝ていた。
サイドテーブルには
パソコンが開いたままで置かれ
吸殻で一杯になった灰皿
飲みかけの珈琲カップ
散らばった書類が乱雑に置かれていた。
『おはよ、こまち』
ケイちゃんはシャワーを浴びた直後らしく
濡れた髪をタオルで拭きながらカーテンを開けた。
『徹夜?』
『私は3時頃には寝たわ。
起きてきたら大ちゃん寒そうに丸まって寝てたから
毛布かけたの』
『あらら…』
私はキッチンに行く。
コーヒーメーカーをセットして
お弁当を作る。
作ると言うよりは…詰める。
昨晩のおかずの中から
お弁当用に取り置きしていた分を
弁当箱に詰めるだけ。
大介さんが買ってきてくれた苺は
奈緒と食べよう…
別のタッパに多めに詰めた。