ヌードなアタシ
ケイちゃんは珈琲を3つのカップに注ぎ
テーブルに運んだ。
アタシは食パン2枚をトーストして
バターを塗り、
レタスとトマトとハムをのせ
横に苺を添えた。
2つのお皿を運ぶと
大介さんは寝癖がついた頭のまま
ぼーっと珈琲を飲んでいた。
『はい、これ、朝ゴハン』
1つを大介さんの前に置いた。
『ん?作ってくれたの?!
こまちちゃんは優しいな…
よし、俺の嫁さんになるか。
ケイとまとめて
面倒みるぞ』
目が充血している。
ほとんど寝てないみたい…
『こんな忙しい人と結婚するのイヤ
過労死は怖いんだよ』
アタシが真顔で言うと
ケイちゃんが吹き出して笑った。
『ちぇ…ふられちまった…』
大介さんは
照れたような苦笑いをして
パンにかぶりついた。