ヌードなアタシ
学校までは大介さんが送ってくれた。
『おぉ…すげーな…
西陵の制服だらけ…
頭よさそうなコばかりだぜ』
『学校の正門の前だもん、
西陵の制服だらけなのは当たり前だよ。
どうもありがとう。
じゃ、いってきます』
『おう!
しっかり学んできな』
シルバーのハイラックスサーフ。
車高が高いから
ステップに降りてから地面に着地。
走り去る車に手を振った。
『こーまーちーちゃん!』
奈緒の声。
『あ、おはよー、奈緒』
いきなり接近して
小声でまくしたてる。
『なに!なに!?
あの、かっこいい人?
大人の彼氏…きゃあ〜♪
送ってもらったのぉ?』
『あはは、違う、違う。
アタシの叔母さんの彼氏。
アタシね今、叔母さんの所に住んでるの』
『…ほんとに?』
『ほんとに!
彼氏なんていないってば。
それよりプリント終わった?』
『もー無理、無理っ!
あと1枚ってとこでチカラつきた…
ありえないって。
絶対いじめだよぉ…』