ヌードなアタシ

『今日は、来てくれてありがとう。

部長の渡部です。

見ての通り部員は少ないし男ばかりなんで
女子が入部してくれると嬉しいんだけど…
気楽な感じで参加してね。

ピアノはどんなの弾いてるの?』



『私、小島です…
3歳の頃からクラッシックばかりで…

なんか、チョット気分転換に
違う事にも挑戦しよっかなぁと思って…』



奈緒は少しモジモジしている。


きっと、興味があるのはジャズでなく
卓己くんのほうね。



『君は?』


…え、アタシ?


『あ、わたしはこの子の付き添いで。
楽器は……出来ません』



『そう…ここは音楽が好きなら大丈夫。
楽器出来なくても大歓迎だから…

良かったら参加してね』



部長さんはキーボードの所へ行き
楽譜を持ってきた。



『ちょっと弾いてみない?』



奈緒に楽譜を渡し
こっちにどうぞ…と
キーボードの所に案内した。





< 50 / 346 >

この作品をシェア

pagetop