ヌードなアタシ
『今日は、来てくれてありがとう。
部長の渡部です。
見ての通り部員は少ないし男ばかりなんで
女子が入部してくれると嬉しいんだけど…
気楽な感じで参加してね。
ピアノはどんなの弾いてるの?』
『私、小島です…
3歳の頃からクラッシックばかりで…
なんか、チョット気分転換に
違う事にも挑戦しよっかなぁと思って…』
奈緒は少しモジモジしている。
きっと、興味があるのはジャズでなく
卓己くんのほうね。
『君は?』
…え、アタシ?
『あ、わたしはこの子の付き添いで。
楽器は……出来ません』
『そう…ここは音楽が好きなら大丈夫。
楽器出来なくても大歓迎だから…
良かったら参加してね』
部長さんはキーボードの所へ行き
楽譜を持ってきた。
『ちょっと弾いてみない?』
奈緒に楽譜を渡し
こっちにどうぞ…と
キーボードの所に案内した。