ヌードなアタシ
『ありがとーっ!
よかったぁ。
無理言って…ごめんね』
『あれだけお願いされれば
いくらなんでも断りきれないよ』
奈緒は『わーい、こまちちゃん大スキ!』
と言って抱きついてきた。
そして…恥ずかしそうにうつむく。
『卓己くんとは同じクラスだったの。
こっそり見ているだけだったけど…
それだけでも、毎日が楽しくて…
卓己くんがここを受験するって聞いて
私、もう死にものぐるいで勉強したの。
合格したときは、嬉しかった…』
『すごいね…
愛のちからだね』
『えへへ、うん。
同じ高校に入ったら告白しよって…
そう思って勉強頑張ったの。
入学式の日、クラスが離れてて…
もう、前みたいに
卓己くんのこと見れないって思ったら
寂しかった…
そしたら、
廊下で卓己くんとバッタリ会って
ピアノ上手いよな、
ジャズやらないかって誘われて…』
『舞い上がっちゃったんだ』
『そーなの…』