ヌードなアタシ

ケイちゃんは
急須を揺すり交互にお茶を入れる。



『遅くなっちゃってゴメンね、
打上げは、明日やろうね』



済まなそうに眉をしかめながら

『熱いからね』と言って
湯呑みをアタシの前に置いた。


『じゃあ、いま打上げ。かんぱーい!』



アタシは湯呑みを持ち上げる。


『え…これで?!』


と言いながらも、
ケイちゃんも笑って湯呑みを持った。



『こまち、ありがとう。

凄くいい写真が撮れたの。

メーカーさんもね、
ウチに任せて良かったって
言ってくれたのよ。

こまちにも、早く見せたい…

修正かけ終わったら
プリントしてあげるからね』



ケイちゃんの満足げに微笑む顔を見て

アタシはやっと、ホッとした…




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