ヌードなアタシ
『大介さんと同じだね。指の形とか…』
瞬くんは自分の両手を目の前で広げ
ちょっと顔を赤らめた。
『そう?…同じ?
いや…こまちちゃん
オレの方じっと見てるから
…固まっちゃたよ。
何だぁ…手を見てたんだ』
『うん。
大人の男の人の手って
ゴツゴツしているのに
大介さんも、瞬くんも
スラッとした長い指だから…』
『ん?大人?
こまちちゃんから見て
オレって大人の部類に入っちゃう?』
『うん。
瞬くんは大人』
『はは…
君とは2つしか違わないんだよ…
兄さんと同じくくりになっちゃうの?
オジサン扱いされたみたいで
微妙にヘコむ…』
『違うよ、
大介さんはオジサンだけど
瞬くんは…大人っぽいって感じ』
『…こらこら』
大介さんは、バックミラー越しに
アタシ達見た。
『誰がオジサンだぁ?
人の悪口言うときは、コソコソ言え!
…ったく、失礼な奴らだ。
親の顔が見たいぜ、まったく…』